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ガルシア・マルケスの新作刊行

ただしスペイン語で。翻訳待ち。Twitter経由で知った。いまからしらべてちょっと情報を補充します。しかし生きていたのかマルケス。いやたいへんに失礼なことを云っている自覚はあるんだが、こんなに驚いたのはレヴィ=ストロースの逝去以来である*1。この驚…

ブルームの日に

淡く光る空にすこしの雲が漂う。夕映えの光に照らされて紅色に輝いている。西にみえる山の稜線がいっそう際立ってみえる、そんな夏の遅い午後。夏至も近いこの日、今日もなんということもなく、終わろうとしている。普段どおりゲーム三昧で、金曜からはもう…

わたしの文章修行

文章読本の類を読むようになったのはいつごろだったろうか。中学かあるいは高校の時分だったように思うがよく覚えていない。最初に読んだのが丸谷才一だったのは覚えている。それからとくに自覚的に選ぶということはなくたまたま目にとまったもの手にふれた…

外国語学習について新書を読んでみた

いまさら感があるのだけれども、外国語学習に関する岩波新書を今週は二冊読んだ。千野栄一『外国語上達法』と白井恭弘『外国語学習の科学』。両方とも良書で、いまから外国語学習に取り組む人・仕切りなおす人にはとくにお勧め。またこれから外国語学習を始…

ネットで友達は出来るか・もとい【宣伝】青木栄一『日本硫黄沼尻鉄道部』

出来るよ、といいたいのですが、私は自分が年賀状を数年出さないで貰いつづけるような、しかもそれが恩師でもそうであったりする礼節を欠いた人間ですので、自分の方法は誰にでもお勧め出来るものでもないなあとは感じています。あ、恩師の著作が出版されま…

村上春樹をエルサレム賞講演がきっかけで読み始める人に勧める5冊の本

文庫本を紹介しているので、結果的に5冊以上になっています。羊頭狗肉ですが、ご勘弁。1.『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988…

初心者による初心者のための言語学の本

なぜ私はこんなに親切なエントリを書くのか いやそのネタはもうおいておいて*1、きょうは、以前にコメント欄で書くとお約束した、わたくしの独断と偏見でお送りする言語学の本のご紹介です。英語や個別言語を学習するだけじゃなくて、言語学の本も読んでねと…

お笑い作家としてのウンベルト・エーコ

お笑い作家としてのウンベルト・エーコ イタリアの哲学者・美学者であり小説家でもあるウンベルト・エーコは日本でも比較的よく知られている(最近の2つの長編 Barbelino と The Mysterious Flame of Queen Loana はいまだに翻訳されていないようにみえるけ…

私は光源氏が嫌いだった

はじめて源氏物語を知ったのは与謝野晶子訳だったような気がする。母親がもっていた、現代語訳の日本古典選集みたいなものがあって(筑摩書房あたり)、それに収録されていたのだった。夏休みの最中に突然引越しが決まって、その荷物の出し入れで奥にしまい…

リアル・システムキッチン・参考書篇

これまでのお話 リアル・システムキッチン - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake リアル・システムキッチン・実践篇 - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake リアル・システムキッチンこと台所補給計画のシステム化の提案に、みなさまから好意的な反応をいただきました。ありが…

英語の辞書の憂鬱

タイトルはホッテントリメーカー。英語って結構いやかなり面白そうじゃね、と日本語の本を読んで思った*1ところで、30年前の私はNHKの基礎英語を聴き始めたのですが、いまの基礎英語はだいぶ編成が違うようなので、おすすめしていいのかどうか分からない。そ…

初心者による初心者のための英語の本

タイトルはホッテントリメーカー。RQについてご教示下さったid:mallionさんが mallion *教育 最近のこのシリーズのエントリを読んでいて英語を勉強しなおしたくなってきた。 はてなブックマーク - すでにガラパゴスだった日本の英語教育 - 鰤端末鉄野菜 Brit…

JB, SR, I-II. 帰省中であまり頭を使いたくないので(マテ 南原訳だけをもちあるいている。ここは割と Shall が頻出する箇所で、前に発表したときにはそのことに目がいっていたのだが、無(Nichts)=静けさ(Stille)にも、箇所は少ないが言及が複数なされる…

教えて偉い人

岡部仁 『カルデロンの芸術』 叢書・ウニベルシタスは読んだ。これSは翻訳(A.W.v.Schl.)で読むか見てるかだよな。 Eusebio が主人公で、それの父親が Curtio で、娘もいて名前は Julia で(ああ近親婚ネタがあるのか)な Calderon の戯曲−これ『人生は夢』…