かっとなっていった。後悔はして

いなくもない。まず見直すと誤字があった。やーん><。そしていまそんなことしている暇はないからだ(再来週Wikimania2008でやる講演の原稿ができていない)。むこうでコメントの応酬をするつもりはない(それよりもまず原稿を書かなければいけません!)が、いちおうこっちにも貼っておく。はてなダイアリーではコメントというのは散逸するもののようなのだけど&やや大雑把な記述になっているところもあるのでそのコメントも兼ねて。

あえてきついことを書きますね。私はついこの間まで遺族年金月5万円と少しの貯金を切り崩しながら生計をたてていました。いまは年齢の都合もあって年金は増額されていますがその分自分が払わなければいけない諸経費も増しています。そしてあと20年後にはふたたび月に5万円+の生活に戻ります。心因反応によるうつ状態と病状がひどいときの雇用情勢とが相関して、他の選択は私にはありませんでした。あなたが東京のどこかで酒をのむことと、私の貧困はなんのかかわりもない。

http://d.hatena.ne.jp/repon/20080704/p1#c1215114869

正確には月5万5千円。いまは中高年妻加算があるので11万だけれども60歳過ぎるとこれは消える。なお年金支給額は物価スライドするので、基本支給額そのままがもらえるわけではない。近年は5万円のほうが近かった時期もある。
60歳過ぎると自分自身の年金が出るので遺族年金の支給額はその分減る。現在の試算だとせいぜいが月4万円といったところか。諸般の事情で賃金労働をしていないので、なので貯金は大事に守ってあまり多くは使わないようにはしている。
心因反応によるうつ状態については、最近別のエントリで書いた。
正確にはここで「貧困」というのも相対的な話で、貯蓄という資産がある時点で私は生活保護の受給資格をもたない。一時期は経済的なことで非常に暗い気分になったこともあったが、まあわずかながらある家計の貯蓄を比較的安全な手段で運用している。だから私にもまた貧困者を自称するなというお叱りがあるだろうことは承知している。
余談になるけれど、というわけで「オウム時代の手記を書けというなら、仕事をせずにいられるよう誰か月25万給付してくれ」というどなたかの発言はげんこで殴ってやりたいと見たとき思った。私はサリン事件の直接の被害者ではありませんが、配偶者が30代でなくなった場合の年金給付額は私とおそらく変わらないだろうと思います、だから同じような年齢の配偶者をなくされた方の事情を推測するにはいろいろと材料も持っている。甘えてるんじゃねえよ。居住地の生活保護支給額以上を超えている時点で自分の主張になにか欠落があることをその発言をした人には内省していただきたいと存じる。

とはいえ、そのなかで私は出来ることをやってきました。別に自慢じゃないですが、地域のホームレスの方に衣服や食料を分けることもごくわずかながらしています。あなたはおそらくご存知ないだろう。70歳を過ぎてゴミあさりをするしか食料を確保するすべを知らない貧困者のことを。そして彼らが欠片のようなごくわずかな漬物のために涙を流して手をあわせることを。そして彼らの貧困はやはりあなたが東京で人を集めて酒を飲むこととなんらかかわりのないことを。

ここは少し誇張がある。嘘はいっていませんが。地域の教会(それはカトリックですが)がそういう活動に熱心で、たまたま何度かお手伝いをしたことがあるというくらいです。でもホームレスの方が野菜不足になりがちなのは本当で、深夜の街でお店が廃棄した食品をゴミ箱からあさっておられるほど困窮している方々がいるのも、そういう方にお弁当を思わず差し上げたことがあるのも本当です。

別にあなたが東京で土下座したからといって私にとっても私がこれまでかかわりをたまさかにもった貧困者の方にも意味のないことです。せいぜい土下座オフをお楽しみになればよろしい。だが私はあなたにいう、それはあなたの満足のための土下座であって、私や他の人々の現実の貧困と以前かかわらない。あなたは依然そのことを知らないようにしか見えない、ということを。

あー誤字が orz。してみると私はだいぶ興奮していたんだな。「以前かかわらない」は「以前……」の typo ですわいな。ていうかコンベンション*1での発表原稿がまだ出来ていないのに、そんなぐたぐたチラシの裏を書いている暇はないだろ>自分

……原稿します。出発まであと7日。

5日 12:25追記。中止になったらしい

*1:Wikimania2008。でもせっかくエジプトまでいくので、少し早めにいって観光してみる。日本にいるより生活費も安上がりだしね。なお、旅費の補助があるとはいえそれを立て替えることが出来るという時点で、私は絶対的貧困にあえいでいるとはやはり自分でも思わないのである。