Streit der Fakurtäten in drei Abschnitten

'98

  • verfass. Helbst.

邦訳、理想社全集、岩波全集他。Akad, Bd.7

1. Absch. fertig vor '94. 「宗教勅令」による公刊禁止論文。時期的には RiG とそう違わないのでキリスト教理解もほぼ同じ。道徳神学。

  • 「心情」に基づく神学
  • 予型論否定 VII.38 「ユダヤ教の名残」つまりユダヤ教徒キリスト教に導入するための布教戦略上要請された解釈戦略という見方(その側面を否定はしませんが)。これはさりげなくAT否定(「宗教信仰に必然的に属するわけではないもの」VII.37)なのか?*1
  • incarn.と人間性 VII.39f. "Idee d. Menschen"
    • 「復活」否定になるところがS.と違うところ。Sはむしろ復活を要請する立場(悲劇の高次の解決として)。
    • 「道徳的完全性を備えた人間性という、神のうちに永遠の昔から存する理念」(VII.39, 岩波版全集、角忍・竹内重光訳、五二頁)。たしかにSでも道徳性とは連関するのだが。思っている以上に近いのかな。―Kは「行為における崇高」を認めていたかどうか。これも確認。
    • 「その人間のうちで第二の自然としてはたらく神性として表象されるならば、この秘儀*2からはわれわれにとって実践的なものはまるで出てこないからである」(ibid.)。これはおそらく決定的な相違。

*1:ATを「非観念的」とみるところではSと通底するものあり。

*2:trinitas