本題

  • SR10.83 「時間の本質はまたそのような固有性のうちにたつ、つまり人間は時間本質からひとつの像のうちへと創造され(生み出され)、あらゆる本質存在(Wesen)の極み(Auszug)であり、時間と永遠(双方)の完全な像であり似姿(Greichnis. 喩え。南原訳より)であり」 飽きた。てか一文が長いよ>B 「偉大にして永遠なる神の道具として」……おーいこの句どこにかかるんだよぉぃ。(dann... als+後置 machte? だとしたらひでえ悪文だな。Akk. なのって Bild だけだし)。
      • was Er wolte を目的語に取れば問題ないのか。この当時の文法ではそれでいいのかな? 中期高地ドイツ語のちゃんとした文法書ってどんなのがあるんだろう。
    • 「時間と永遠」と完全並置なところが、かなりつぼ。
    • 鍵概念: Werckzeug. Instrument は楽器で固定か。
  • SR11:84 ど真ん中。「いまや人は神の道具である。人を通じて神は己の隠れのさま(秘匿性……ハイデガーみたいでやだな)を明らかにする(啓示する)。両者は(顕れ?)は己の人間固有の性質、神の像また本質において。また他方で人間によって、すなわち(略)あらゆる本質存在の母における、大いなる神秘における大いなる世界の魂における道具としての人間において[現れる]」。
    • beydes といわれても直前にある N. な名詞は Wkzeug だけというのがなんとも。ここでいう人は端的にキリストなのね。
  • SR11:85 「神は、人間キリストを通して、またそのうちに時間と永遠を、また彼(キリスト)を通じて、その意志をそれ(南原訳は神。しかしキリストでも意味はとおる)のうちに委ねるすべてのものを一つとなしたのである」。これ人性のテオーシスの論理としてはいいんだけど、神性のほうはどうなんだろう。
    • 岡村康夫先生は「単純に被造物というわけじゃないんですけどね」と仰るが、かなり際どいところを走っているような気が。
    • 11.3.'04追記: SR7.62 「キリストがその幼年期、人と神の性質のうちに成長していたとき」。