SR Kap.12
A.キリスト・ことば:語る/語られた
- 1. Tod Chirsti = 自己性・我性(Selbheit)の死。父へのゆだね(gab) -> Gelass.
- 2. GOttes Geist 南原訳いや。この Person は位格ではないのか……人格の意味も込めてるな。靴屋いけず。
- 3. Creatur Christi: それでか? Ebenbild:Creatur=Bild d.G.s:Christ(Sohn G.s)?
- 4. ことば(Wort): s Sprechen: ausgesproche W.; s Ausgesprochene
受肉以前にイエスはイエスであり、受肉/受難によってはじめてキリストであるということか。……そうだな、その誕生において子は父神とともにある。まさにインマヌエル。
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- Wort, Sprechen, Fiat, Verbo Fiat; Qual "eine Form und Qual" 質は形なのだ。形をもつ、形を取るということが、むしろ質の質/源質たるゆえん。 鏡のように明晰だな。>B
Ab.5-9. キリストの死、「外的世界の生の死」5. 6.南原「まことの生命」rechtes Leben ... recht とか echt とかいやん。
- 6. Gewalt und Kraft des sprechenden W.es N「威力」。まとめるの好きですね。
- 7-9. アダムの救済。自己性におけるアダムの(二度目の)死=死の死。そのときアダムは「キリストと……なる。ただし被造物アダムとしてではなく、その*1魂と身体の性質(固有性)において」SR12.8
- そら異端よばわりされるわ君。
- 9. GO.s Geist in dem spr.nden ewigen Worte
B.キリスト・わたし・わたしとともにあるもの
Ba.キリストにあって死ぬ
ビバ共同体性? パラクレートスのドイツ語ってなんなんだろ。Luthers Bibel@ミシガン大学*2
J14.16
[14.16] Und ich will den Vater bitten, und er wird euch einen andern Tröster * geben, daß er bei euch sei in Ewigkeit:
Tröster 慰める者 でした。AV も comforter だし、現代語訳でもそうだしな。ところで正書法が現代語っぽいのがこのテキスト気になるんですが。あとで版チェック*3。ヴァイマル版を持っている人は手を挙げましょう。てかたのむー。
- 10.「ビバ放下」自己性の死。つかパウロだね。「もはや自己性に生きるのではなく、キリストに委ねられ、その死の中に葬られる(begraben)」。 ロザリオまた出てきません、そいえば。すまぬ。
Bb.シ者の復活
Bb1. Gelassenheit
- 11. 復活(Auferstehung)。ああっ Selbheit と Ichheit と両方あるとは。靴屋やめてくれ。
- 地性(Irdigkeit)(=外的なもの)。(Gelas. による)内的覚醒によって、すなわち「いまやキリストのうちに生きる私の内的な人間性を通して、その自己性における私の地性を(=「外的な人間」N「外なる人間」、in der Texte "sie" F, Sg. Akk.)キリストは目覚めさせるであろう」(wird ... aufwecken)。しかしこれ生きる姿勢であると同時に外的肉体の活動の終焉=死の後のこととも読める。ちと終末論的。
- 12. 裁きの日。ま*4、ね。
- 声、らっぱ(Posaune)、ここから文体が走る、走る。ぜひ原著を読むべし(ポイケルト版S.199(S.169+30))
- 枯れた枝は、接ぎ木され、緑なす:「わたし」の回復
Bb2. 大電波;楽園の開け(=回復)、それは「私と共にあるもの」すべての原初的無垢への回復であり、神の戯れ、音楽といわれる。
- 13. In mir selber wird das Paradeis sein 以下託宣的叙述。「語られた言葉とひびきの楽器、その弦の戯れ」、「私と共にあるもの」:N最後の"seiner Stimme"落とすし。−人は神の楽器であり、ゆえにただちに神の声、現れた形なのだ−−その初源のありようとして。
- 14. Inst, Freuden- u. Liebe-Begierde; Liebe-Hall; Goettl.en Hall; seine Posaune = meine(n) Mit-Saiten u. Stimmen
- 15. meine liebe Mitstimmen im Lobe GOttes - 「共に」ある在り方はBにとって他にないから−
- 16. 死と復活(死の死として)「キリストの死のうちに、すなわち私の第一の母(Mutter)のうちへ」: Matrix, N.in GO. として。「委ねにおいて神の道具となり、そこから神は望むように楽器を作る」
- 陶器の喩えは根底にあるのかなあ。でもBの神は修理する神(SR12.15)、こぼつ神ではない。
Bb3.わたしの死、わたしの復活・キリストのひびき
- 17. Phil.3:20引用のあと「キリストのひびき(sein Hall)、それは私のうちにある、私はもはや自己性に従わないのだから。むしろキリストのひびきだけが、私の死んだ……からだを目覚めさせる(aufwecken)」
Phil.3:20(靴屋の版とかなり違う。やはりどこかでWA等*5探さんといかんらしい)。
[3.20] Unser Bürgerrecht aber ist im Himmel; woher wir auch erwarten den Heiland, den Herrn Jesus Christus,
- 18. 翻って「キリストは私の欲のうちなるわたしのしるし(Signatura)を掻き鳴らす(schlagen*6)」
- SBw. in Gelas.heit, ただし Bw は Wolff の造語なのでもちろんここにはない。自己認識の基底としての放下、「キリストが恵みによって私のうちへ立てるキリストの鏡*7」。
- 掻かれた弦、音へ、聞かれる音へ、ゆえに「私は語り、書く」「ゆえに、愛する兄弟よ、キリストが私の把握(Begriff)によって、彼のうちにおいて君たちの前へ差し出す彼の鏡より再び出でて……、このことは描かれる」N訳うまいっす。
C. 自然あるいはアルヘミー*8 -38
Ca1. メルクリウスの死と復活
- 19. 三原質への呪い。「可視的な世界の自然の神としての太陽」ありがち天体論 だが靴屋それはだめぽだ。牧師怒るわ。r GO./ein (N-)GO.
- 22. キリストの死/我性の死/本質(Wesen, 在る物)の死と変容:Philos.Wk. Verbum Fiat (=語る言)の不断の創造
- 23. 「語りだされたMerc.」Saturn./Venus/Jov.;「太陽がすべての七つの姿において昇る」「新しい創造」
Ca2. 復活のキリスト: その模倣としての Ph.Wk.
- 24.「四つの元素のうちに死滅し、第五の本質(Essentz) のうちに生きる」×金術師 Artista
- 25. @Ph.W. キリストの天的な血/Ph.Wk.のVenus的血(=愛における死)
Ca3. ティンクトゥール(Tinktur) 26-27
Cb. Ph.Wk.の短いまとめ(Kurtze Summa) - ウニヴェルサル(宇宙)の回復
- 31. 「永遠の太陽、神におけるゆだねのうちへ」N先生、沈黙ってなんですか。
*1:in derselben [Dat.] Nはこれをキリストと取るが従わなかった。
*2:the University of Michigan, http://www.hti.umich.edu/
*3:This version of the Luther translation of the Bible is derived from the edition published by the Deutsche Bibelgesellschaft (© 1984), and is provided with their kind permission.
*4:三十年後の渦中でボヘミヤとに近接。かなり嫌な場所ではある
*6:原義:打つ。弦楽器を演奏する際に用いる動詞
*7:SR3 で「底なし」は鏡ともいわれ、鏡は「底なし」−「眼」−「見る(欲)」−「永遠における誕生」−「神のうちの自然」等の概念群に属す
*8:SR12.19 Philosophische(s) Werck. おぉ。N「×金術の実験」