P、ティマイオス問題

某所より

Britty 『でもイタコ稼業してると「テクストほんもの、対面は楽屋というか幕間の歓談というか」という気分になる。』 (2004/03/31 13:09)
id:contractio 『ホンモノとかヴァーチャルとかとか言うなヽ(`Д´)ノ!』 (2004/04/01 02:19)

バーネットは『ティマイオス』はピュタゴラス主義者ティマイオス(対話篇の設定としてはロクリスの人)自身の説だといいますが(『プラトン哲学』岩波文庫)、岩波全集版によれば、ティマイオスについては他に記載がなく(当時)、史実性すら疑わしい、テイラーは違うピュタゴラス派の人に Tim. の説を記すけどこの人も史実性が疑わしい*1、これぞヴァーチャル・リアリティ?

てかP対話篇って「Aさんが昔Bさんから聞いた話を、Aさんに語り殺されたCさんが(以下略)」ってエコ『薔薇の名前』状態でVRが基本(初期除く)じゃないですか。ヴァーチャル・リアリティ注釈は哲学の基本なんですね*2

*1:とかいってるとパピルスに突然出てきたりするらしいので古典業界は怖いです。

*2:ホワイトヘッドもきっと同意するであろう。