使いまわしできる「はじめのひとこと」
追記。はてなブックマークでみなさまからいろいろコメントをいただいた、その中で二点気になるコメントがあったので、これは手短にだがお返事をしておきたい。
ys0000 正論。/ただ、いかなる時でも、「気の利いた一言」を言えるように心がけたいので、そのとっかかりとしては有効かなとは思った(常用したらヘンな人に見られるだろうけど、つかみにはできそうじゃない?)
makoto0631 english, language とにかく口を開くことが大事なのだけど、その時の入り口としていくつかのパターンを持っておくと便利だとは思う。
基本的に同意、この点大いに参考になったのは
- 作者: 倉谷直臣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1977/02
- メディア: 新書
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定型句が大事なのは、ある言い回しを自動化されるまで覚えることで瞬発力がつき、物怖じしなくなり、会話に勢いが付くからだと思っている。とくに会話にはノリと勢いが大切なので、そこである程度定型句をストックしておくことは有用である。理想をいえば一つの要件に3つくらいバリエーションがあるとよいのだが、そうもいってられないので、今日はとりあえず場面に応じてひとつづつくらいをお持ち帰りいただきたい。相手の意見に対する肯定と否定は多用するのでちょいと増量しておく。最近全然更新していないが語学ブログもやっているので、時間が取れるようになったらそちらに書きます……*1
1.相手の意見に対する肯定 "Agreed." / "That's right." / "Absolutely."
2.相手の意見に対する否定 "Sorry, I disagree." / "It doesn't make a sense." / "I am not sure we completely agree upon that."
3.曖昧/保留 "Interesting"
4.巻き戻し "What do you mean?"
自分ではそれぞれ「いいねえだよねえ*2」「それはない」「へええ?」「なにそれ」くらいの気持ちで使っている。相槌としてはこれでいい。ただ、外国人の自己主張の強いの相手に、この程度で会話のイニシアティブを取り返すのは不可能なので、自分の話がしたいならば、相手の論理展開が一段落付いたところで、それをうまく引き取る形で、はっきり決然と自分の話を始めるほうがよい。そこでは、上で紹介した軽い相槌などは、さらに話を続けたい相手を引き止める役にはあまりたたなくて、例外は2.だろうか、それでもかなりはっきり自分はこれこれに反対でこれこれは留保つきで賛成だが前提はこうこう違うので結論はこう異なるということをがっつんがっつん云う必要がある。
あと会話の場合、気持ちよい対話のためには適切なポライトネスの水準があって、日本語では敬語体系が大部分を占めるのだが、文法上の敬語の体系がなくてもポライトネスについての適切さはどの言語にもあって、そうして英語を含め、かなりの言語で「相手の名前を適切に呼ぶ」というのが重要な要素となる。現代英語の場合は、相手の名前を呼ぶ、とくに個人名(given name)で呼ぶ、というのが普遍的ではないにしても多くの場面に当てはまるポライトネスの要素で、なので "How would you like me to address you?" *3というのも口馴らししておきたい*4。