神の歓びの楽器: 道具とやりたい気もするんだが またはうんと開いて「喜ばしき戯れの遊具」。

音楽がらみおさらい。南原「用語解説・索引」「言葉は論理的であるよりまず音楽,神の息吹と人(楽器)とのたわむれ」cxxiii. たしかに構造体として考えてはいない感じ。ここで共同主観性とかいうのはやばげなのでよしておく。

  • 音楽
    • SR12.13-15
    • 比喩 SR1.5-11, SR2.21-22, (SR3.42 SR10.40/42-45) vgl. Fr29(臨死体験,とも違うな。神秘体験)
  • 弦(Saite, たいてい複数 Saiten)SR12.13 meinen Mit-Saiten SR12.14 南原訳は「わたしの仲間の弦」
  • リュート(Laute) 一番使用数多いかも。初出は SR1.5. 南原訳では SR1のこの後の Instrument がことごとく「リュート」になっている。ううむ。
  • らっぱ(e Posaune < buisine)
  • 声(e Stimme)
    • SR12.12 なおここでも「青々/緑なす」,
    • SR12.14「ゆえに私はあえていおう、彼における私の放下において、私は、彼のらっぱまた、彼の楽器の、彼の神的なひびきの声である」南原訳はやはりこなれていて流麗。放下ってのはいやなので宿題。元は仏教用語だっけ。
  • オルガン(der Orgel)
  • 楽器(das Instrument)
    • SR1.5-9, SR2.21, SR12.[13-14],16, SR15.45/50 SR16.3
    • 被造物はみな楽器 SR16.17 (悉皆仏性てか)。
    • 「よろこびの楽器」対「火の楽器」SR16.14(=悪魔の楽器); SR16.13-14 は『ブルーノ』あたりの「それ自体において不完全なものは神の完全性を損なわない」と近い。Bはスピノザは知らんだろうし、どこ由来だろう。
    • 「悪い楽器」das ... bose Instrument. SR1.11. 付き合う奴は選べってか。
    • 「優れた楽器」das Ober-Instrument. SR1.12. 南原訳は「力ある楽器」。まあ楽器自体の優劣というのはありますな。ベーゼンドルファーメンデルスゾーン弾いたことがあるけど、やはりよかった。
    • 和声、調和、ハーモニー(Harmonie) 神の SR16.13

合唱もどっかにあった気がしてきた。
なお SR12.14 には放下(Gelassenheit). タウラーやエックハルトとの影響も気になるところだが今回はおいとく。