逸翁忌掛釜@逸翁美術館

五十回忌だそうです。

  • 軸はせを 「海暮て」色紙*1
  • 花入 砧青磁算木形
  • 水指 古萩釣瓶手桶 白灰色が基調でややいがんだ形、上が半分だけふさがっている。蓋は朱漆で明るい色だが、時代が出て少し沈んだ色。いい感じ。
  • 茶碗 瀬戸黒 不昧銘「松風里」。 瀬戸の筒茶碗で大ぶりだが、手にもった感じはすっとなじむ。ただ、すこしすべりやすいのと高台が薄い上にややでこぼこしているので、すわりは遠めにみたよりは悪そう。ご相席した方は前のお席でお手前をされたそうで、いろいろ話を伺う。それほど立てやすい茶碗ではないとのこと。まあ、人のお道具は気を使うわな。。
  • 茶杓 真伯。あまりそばで見られなくて残念。
  • 蓋置 青竹 引切 とあったがあまりよく見ず。

お詰は三丘園、お菓子は福助堂の雅俗饅頭で、どちらも地元のもの。もと池田住民としてはなにやら懐かしい気もする。席中、お手前さんの写真を水屋から出てきた方が撮っていた。

大寄せなのでさしたる時間座っているわけでもなかったのだが、最後のほうは足がしびれてきて、拝見のとき立ったらかなりじんじんした。。うむう。

一昨年出ていた呉春の白梅図(重文)が出ていてうれしかったのだが、小耳にはさんだ美術館員さんの話では、毎年出すので少し痛みが気になるよし。遠めに銀にみえた地は絹本を青く染めたものであるそうだ。たしかに退色しやすい素材ではある。このため今年は少し明かりを落として展示しているとのこと。