ミャンマー軍政への抗議運動などなど

週末は Wikimania2008 関連のことで徹夜して(詳細)、昼夜逆転、結局7日日曜日のデモにはいけなかった。その日のNHKのニュースによれば、20名ほどが集まり、ビラを配るなどされたそうである。報道が取り上げてくれたのは、よかった。これからも活動が続くことを願う。

10月3日の東京での緊急集会のレポートを見つける。BigBang さんという方のブログ記事。心に留まったところを少し抜粋しておく。

ミャンマービルマ)情勢緊急集会----これまで何がおきてきたのか」(JVJA主催)出席報告(1)
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2007/10/jvja_5ac4.html

一昨日くらいに写真を見ました。お坊さんが拷問されて川の中に捨てられている写真です。頭や体には凄い傷がありました。こういうことはビルマでは、今回のデモが最初ではないんです。世の中の誰もがわかっていないところで、起きていたんです。今はITの時代ですから、すぐに伝わりますが、88年や96 年にも沢山の人が殺されましたが、誰もわからなかったわけですね。

今、市民達はすごく不安になっています。事態がどこまでいくかわからないからです。日本で5人一緒に歩いていても捕まることはないでしょう。ビルマでは5人一緒に歩いていたら捕まるんです。ビラを受け取って友達にあげることもできません。そういうことがいっぱいあります。

「今、ビルマで起きている民主化要求デモと治安部隊による弾圧の現状」、「秘密警察による拷問の実態」報告者:ボーミヤントゥン氏

BigBang 氏のブログ他によれば、ボーミヤントゥン氏は在日ビルマ人の民主化活動家で、AAPP(ビルマ政治囚支援協会)日本支部代表・ABFSU(ビルマ学生連盟)日本支部代表を務めている。91年から95年まで投獄された後、出国して現在は日本在住。アウンサンスーチー氏のボディガードを務めていたそうである。

ミャンマービルマ)情勢緊急集会----これまで何がおきてきたのか」(JVJA主催)出席報告(2)
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2007/10/jvja_f581.html

そうなると、もはや動ける人たちはいないのか。一般的市民は、私達もそうですが、失うものがあまりに大きくて決心がつきません。運動に参加しようと思っても家族のことを思います。仕事を失ったり、地位や名誉を傷つけられる、そうしたことをどうしても恐れます。従って一般市民は、なかなか運動の先頭に立つことが出来ません。そうした中、僧侶が立ち上がったんです。

ビルマの僧侶はお隣のタイ、そしてカンボジアと同じように「上座仏教」と言いまして、日本では小乗仏教という別称で知られていますけれど、その上座仏教のお坊さんは、まさに世捨て人です。出家者です。言葉本来の意味で家を捨て、この世と縁を切った人々です。すなわち財産は一切ありません。捨てるものは自分の命以外ないわけです。ですからそうした人たちが決心すれば、かなり力の入った本格的運動を起こすことができます。

イギリスの植民地時代に、僧侶が独立運動に参加したことがありました。イギリス当局が一番悩んだのが、僧侶の運動です。当時も学生達が、反英運動をしました。また市民も合流しました。今回、独立後もう60年以上たっていますけれど、このビルマで、もう独立しているのに僧侶が政治に対する不満を表明すべく、僧侶が立ち上がったわけです。

ビルマ情勢の解説「僧侶たちはなぜ立ち上がったのか?逼迫した市民生活。今後の経済制裁の必要性。88年の民主化運動との比較など」報告者:根本敬氏(上智大学

インターネットを見ると、もうデモでは自分の国は変えられないのではないかという絶望的な書き込みをしている人がいます。絶望の背後には、国際社会に助けてほしいという悲鳴にも似た訴えがあるんですね。

そうした人々の絶望的な気持ちを、今私たちは実感することができるわけです。長井さんの死はその象徴です。そしてこの軍政の残虐なふるまいを、我々はリアルタイムで見てきたんです。そういう人たちに贈るメッセージとして経済制裁を、強い非難声明を各国が送るべきだろうと思います。おそらく国連はそうした行動に出ませんけれど、文言で強いメッセージを送るべきですし、政府はたとえ少額とはいえ、ODAを止め、大使を引き揚げる位のことはやって、軍政に強いメッセージを送るべきです。これは軍政をすぐには変えることにはなりません。しかし人々は、日本からの、そして外国からの制裁付のメッセージに勇気づけられる、プレゼントとして受け止めることができる。今回こそ、単なる言葉だけのメッセージではなく、制裁付の強いメッセージでないと意味があまりないだろうと思っています。

ビルマ情勢の解説「僧侶たちはなぜ立ち上がったのか?逼迫した市民生活。今後の経済制裁の必要性。88年の民主化運動との比較など」報告者:根本敬氏(上智大学

BigBang さんはなくなったジャーナリストの長井さんの告別式にも参列されたそうである。

なお、現在、ミャンマー政府に対し、長井さんの遺品であるビデオカメラ等の返却を求める署名運動がなされている。

ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議する
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927

長井さんのデジタルビデオカメラはまちがいなく
ミャンマー当局が握っています。
これは長井さんのカメラです。
ぼくらは取り戻さなければなりません。
長井さんのデジタルビデオカメラを取り戻すため
署名に協力してください。
署名フォーム(クリック→)https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign
携帯電話はこちら(クリック→) http://hal.sakura.ne.jp/sign.html

長井健司さんとデジタルビデオカメラ
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/a5ef6882e35104ab6a6289e8694370ed

このブログ自体には筆者の署名がないのは、なんというか日本的だなあと思わなくもない。いちおう「事務局」を称しておられるのだが……。

署名の呼びかけ人は以下の方々だそうである。

鳥越俊太郎(ニュースキャスター)
田丸 美寿々(ニュースキャスター)
テリー伊藤(演出家)
徳光和夫(司会者)
麻木久仁子(タレント)
綿井健陽(ジャーナリスト)
石丸次郎(ジャーナリスト)
佐藤和孝(ジャーナリスト)
高世仁(ジャーナリスト)(id:takase22
櫻井よしこ(ジャーナリスト)
北村肇(ジャーナリスト)
江川紹子(ジャーナリスト)
井上トシユキ(ジャーナリスト)
河上和雄(弁護士、元東京地検特捜部部長)
紀藤正樹(弁護士)
田島泰彦(上智大学教授)
苫米地英人(脳機能学者)
前田日明(格闘家)

出典:
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927
2007年10月10日0:40取得