寒い冬には着物がない・もとい Kiva かわいいよ Kiva

我々は楽しい初夏の陽気を愉しんでいるわけだが、南半球は冬なのである。まあ赤道直下には冬はないよなあとも思うが、冬がないから着物がなくてもよい、ということにもならないのであろう。ということがいいたいのではなくて、ma_cocotte さんのブログエントリ「寒い冬には着物がない。」で興味深い地図をみた。FAO の食料危機国一覧。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200806%2F05%2F27%2Fb0070127%5F1846542.jpg

おや? 画像がうまく表示できないな。他サイトのはだめなんでしたっけ。教えてはてなダイアリーxnissyさんありがとうございます! ともかく南米・アフリカ・アジアにこんだけ飢(かつ)えている人たちが、たぶん多くいるところもあるのである。しかしボリビアがそうだというのは知らなかったなあ。

ボリビアが特に気になったというのは、自分が http://kiva.org で参加したマイクロクレジットの借り手に、ボリビアの人が複数人いたからである。ちなみに業種はカフェひとつ、食料品店ひとつ。どちらも写真で見る限りそれなりによさげな店であったのだが、食糧危機国のよさげカフェというものが現地でどういう存在なのか、悩ましい気もする。まあすでに貸付を行いもはや引き上げられない今、その方にとっても全体にとってもよい方向への変化であることを祈るしかないのだが&ちなみに毎月滞りなく返済してくださり貸し手としてはありがたい限りであります。

Kiva というのは米国の NPO で、世界各地にあるマイクロクレジット貸付団体に貸すお金を集めている。25米ドルから出資が可能で、誰でもネットからクレジットカードで出費でき、貸付期間は4ヶ月から2年未満、延滞率とデフォルト率が全体で2%と、お手軽でいてわりと手堅い。私は昨年の年末にたまたま知って、それ以来たんす預金の延長くらいなつもりでぽちぽちと投資している。自分には利息が入らないのでチャリティといえばチャリティだが、日本人の場合は日本円/米ドルの為替差益狙いということも可能ではある*1

自分としては小額といえど投資は投資だと思っているので―約3千円を溝に捨てた気になれるほど裕福じゃないのだ――かなり条件を絞って投資先を選んでいるつもりではいる。Kiva はわりと安心できるとはいえ、なにせ過去ログをみると、「中東情勢が緊迫して現地NGOが活動できなくなりました、このローンは返済されません」とか「借り手が強盗にあい、全財産を失いました。借り手もそのあと夜逃げしたようです、このローンは返済されません」とか、世の中って大変だなあという案件がないわけじゃないので、チキンなわたくしめは返済期待率5つ星と4つ星の団体の仲介するものだけを選ぶようにしている。で、そんだけ絞り込んだ中でも、結構、上で触れた食糧危機国で活動している団体が出てくる。ニカラグアもそうだが、タジキスタンボリビアガーナモルドバ、などなど。

私は kiva でローンを組むときにはいつも、個人的趣味で女性の借り手に貸すようにしてるのだが、今度は、食糧危機国かどうか、など他の観点も加えて融資先を選んでみたいと思いました。もちろん、信用のおける貸し倒れしそうにない案件であることは、大前提ですが。

*1:25ドルの出し入れで生じる差益というのは測定誤差みたいなものだとは思うが。