冬のスープ

Wintersuppe.

材料 2人分

  • 玉葱 3、4つ
  • じゃがいも 4つ*1
  • セロリ 1本

****
A:

****

  • 塩 適量
  • スープパスタ 適量
  1. 野菜(にんじん含む)はよく洗う。玉葱とセロリは一口大に切る。じゃがいもとにんじんは切らない・皮をむかない。
  2. 鍋にいっぱい水を張って、Aの材料とじゃがいもをいれ、中火で沸騰するまで煮る。
  3. 残りの野菜(玉葱とセロリ)を加え、さらにそのまま煮る。
  4. スープパスタを別鍋でゆで、皿にとっておく。
  5. 野菜に火が通ったら、止めて、にんじんとブーケガルニは鍋から出し*2、塩で味付けする。
  6. じゃがいもを除く具とスープを盛り、スープパスタとともに供する。じゃがいもは別皿でサーブし、皮は卓上でむく。

ミュンヘンで下宿していた*3ときに大家さんから教わったドイツの家庭料理です。ノルトライン=ヴェストファーレンのご出身だったかと思います*4。ドイツには卓上で茹でじゃがいもの皮をむく二股の専用フォークがあって、これをつかうとみごとにくるんと皮が剥けるのですが、普通にフォークでつついても剥くことができます。皮を剥かないでゆでたほうが、味が逃げませんし、なにより手間がかかりません。

ドイツだとブーケガルニは――要するにくず野菜の束ですから――安価にスーパーで売ってますが、日本だとあまり見ませんね。自分で作るしかないのかな。少し手間がかかりますが、最初に糸できっちり縛っておくほうがあとで棄てるときに楽が出来ます。または、セロリとローリエ初めからいれて、パセリはあとから乾燥のものを振り掛けるのを選ぶとか。煮込むのと味が少し違ってしまいますが、生のパセリが手に入りにくい場合には許容できるアレンジかと思います。

わたしはいつも大目に作って、何日か煮返しながらいただきます。毎日同じだと飽きがくるのでスープの具にする野菜を少しずつ足し引きしながらたのしんでいます。具は上に挙げたほかに蕪・きのこ・にんじん*5なんかが合います。口に入る大きさを揃えて切ると食べやすくて上品な口当たりになります。下宿の大家さんは、上のレシピにアレンジを加え、スープが沸騰したところで鶏肉をいれ、鶏のおいしいだしをとるとともに鶏肉をメインの料理としてサーヴしていました*6。こちらもおいしいですよ。

*1:1人分2個の見当

*2:このにんじんはすかすかに味がぬけていて食べられません。出しがらだとおもってください

*3:私費で2ヶ月ほど語学学校に通った。夫がなくなった直後で、社宅を退去して、その近くに6畳二間のアパートを借りたけれど、結局そこにいたのは正味2ヶ月くらい、それ以外は東京の実家に戻ったり、外国をふらふらしたりしていた。

*4:ミュンヘンバイエルン。どちらもドイツのなかでは比較的南だが、ドイツは地方ごとの違いが大きいので、ミュンヘンにもこの料理があるかどうかは知らない。

*5:これは出汁のにんじんとは別に賽の目に切って加える

*6:この場合、じゃがいもは鶏肉のつけあわせになる。