速読法をちょっとだけやってみた

これまでのお話:

わたしがダイエットや速読法を何度もやっていることは既に述べた(禁煙はしたことがない。そもそも煙草をのまないからだ)。それでですね、id:kousuke-iさんのエントリに刺激されてですね、またもや速読法に手を出してみました……懲りない奴! いや Gmail の未読が再び1200スレッドに近くなっていて*1、これはもうどうにかしないとまずいなあと真剣に反省したのですよう。

それはさておき。意識してみると、自分は subvocalizing を無意識にやっていて、これは意味をきちんと取っていかなければいけないときにはよいのだが、わりとどうでもいいフレーム(mailinglist や Newsgroup の議論の80%はわりとどうでもよいやりとりである)を読むのには邪魔であることは前から薄々は気づいていた。日本語を読むときにはめったにこうはならないので、これは母語以外を読むときの言語能力の不足を補うものなのだろう。そこで今年の目標としては、英語とドイツ語に関しては subvocalizing を起こさずに読むことが出来るようにする、というつつましやかな目標を立てた。

kousuke-iさんのエントリは、いくつかの練習法の段階的な組み合わせになっている。自分の性格からすべてを網羅的にやるというのはおそらく無理なので、一部だけをつまみ食いすることにした。少しでもやらないよりはましである。というわけでさっそく、最初の「指を使って読む」だけやってみることにした。実際には指ではなく、割り箸を使っている(指さしは指が疲れるからいやだ)。

読む速さを測るのに用いるテキストはウィキソース英語版(ちなみにこれもウィキメディア・プロジェクトのひとつ)の H.G. Wells, The Time Machine, Chapter I。いちど読んだところをまた読むのでは眼が慣れて若干速くなるので、計測時には違うパラグラフを読んでいる。最初にやってみたら1分あたり297単語(推計*2)だった。次にメール数本――50ワードから300ワードほどのがいろいろあって、20本ほどを、「指を使って読む」。これは Gmail のデフォルト画面で、一行が20単語ほどになるところを、2・3箇所に区切ってやってみた。無意識の音読をしない分、普段より早く読めるし、またやっていく間に少しずつペースがあがってくるのがわかった。見た瞬間に subvocalize するのもわかるが、それは今回は意識しないことにする。

そのあと再び、エントリで勧められているように、The Time Machine で読む速度を測ってみた。すると推計で1分あたり346単語になった。わぁい。たった1時間の「訓練」でほぼ50単語分向上した。我ながらすばらしい進歩である。

1時間ほどの練習でこれだけ早くなって、しかも未読メールが少しずつでも確実に普段より速く消化できるというのは大変によいことである。というわけで、当分は割り箸片手にメールを読むことにしようと思う。kousuke-iさん、よい方法をご教示いただきありがとうございます。速読法実行中のみなさま、お互いがんばりましょうね。

*1:正月三が日に2000越してたのを、一度は1100近くまで減らしたのですが……。

*2:1行あたり22単語として計算した。