人とあう

id:cuervo さんご夫妻と美術館めぐりをしてきました。午後から藤田、湯木と回ってお夕飯は cuervo さん御贔屓の焼肉屋さん。雨がふったりやんだりする日で、藤田美術館の庭の木々はいっそう透き通るような緑に美しく、サツキの花も見ごろでしたが、拾ったタクシーの運転手があまり土地勘のない人で湯木美術館を知らず、美術館は平野町にあるのですけどその二筋北にある高麗橋三丁目の吉兆の近くの交差点で降ろされたのには困った。ちょうどそのときすこし降っていたので。

どちらも企画展、藤田は仁清を中心に、楽、乾山・光悦・光甫、古備前など日本の近世初期の茶陶器を中心にした展示、湯木は千家十職。cuervoさんもご夫君も茶から陶磁器に入られたのだなというのがお話のはしばしに感じました。いやわざわざその場でいうほどのことでもないのでいわなかったのですが、道具としてのよさと陶磁器という美術工芸品を視覚的にみるときの目はやはり違って、後者をいうならやはり汝窯が他を絶していると私は思います。あの器形の端正、焼成の見事さ、東洋陶磁やあるいは東博の東洋室にいると時を忘れます。次回はぜひ東洋陶磁をご一緒したく。

いっぽうでお茶を飲むなら黒楽が一番ほっとするしなんだか安心する。磁器は手の中でひんやりしますが楽はなにか逆にぬくもってくるのを感じます。気のせいかな。

cuervoさんもご夫君も気持ちのよい方で、ていうかご夫君は実はわたしとは古いネット仲間だというのは最近知りました。しばらくやりとりが途絶えていたのですが、ブログを読んでわたしだと気がつかれたそうで、またぞろやりとりが復活したというわけ。いっぽうでcuervoさんとはわたしは初対面なのですがご夫君からいろいろとお話は以前から伺っていてお会いしたらそのとおりの方だったのでこちらは初対面の感じはいたしませんでした。ml ではご一緒していたらしいけどやりとりはなかったのよね。ううむ。世の中というのは狭いものです。また遊びましょうね。