提言:日本の学校の卒業資格を全部国家試験にしてみる

id:pollyannaさんがこんなことを呟いてました。

子供関係ないだろう。人質に取って交渉するようなアホで野蛮なことしないでほしい。恥ずかしい [ http://bit.ly/c6U4du ] asahi.com朝日新聞社):「無償化対象、朝鮮学校は除外を」拉致担当相、文科相に - 社会

@pollyannna_y on Twitter

これいま気づいたのですが、高校無償化の話なんですね。たぶん。それはおいて、そこで思ったこと。

提言1。本の学校の卒業資格を全部国家試験にしたらどうでしょう。
そもそもいまは憲法で、中学までは義務教育なのですから、小学校と中学校には日本国民が全員行くことになっている。すでに国レベルで実施されていることの仕上げとチェックを国レベルでやることに何か問題があるようには思いません。そして現在の教育現場における問題のひとつは、学校に在籍しただけで卒業は出来るけれども、本来想定していた学力がついていないということだと認識しています。なんか高校の先生は泣いてるらしい、そして大学教員も泣いている、と大学教員をしている友人たちから聞いています。

小学校や中学校、また高等学校の卒業資格を国家試験にして、だれでもその試験に受からなければ卒業できない、したがって上級学校やその学校の卒業資格が必要な資格試験等の受験資格がない、というようにします。不合格の人は学校に残って次の年の受験に備える*1

そして提言2。受験資格の大要は1. 日本国籍を持つ満○歳以上のもの、2. 日本に居住する満○歳以上のもの、等しておく。つまり年齢制限を満たしていて、日本に生活の基盤がある人か将来もつことが確実な人は誰でも受験できることにする。将来日本に移民したいので受けますというようなエア国民にはさすがにお引取りいただいてよいでしょう。また受験資格目当てで移民というような懸念もあるかと思いますが、そんなことが出来る人はきっと相応の資産をもっているので親御さんごと日本に居住してたくさん納税していただけばよいとおもいますよ、じゃなくって永住資格をもつだの、定住から○年を経過しているだのに限定しておけばいいような。そのあたりは案を揉んでいく過程でいかようにも出来るかと思います。

わたしが考えるにこの案のメリットは大きく二つあって、まず1つが前述のような「学歴にみあった学力がない」問題が国家試験という明確な基準を入れることで解消できる、かもしれない。もう1つは、非認可学校から日本の上級学校への進学がいまより容易になる、ということです。二つ目は議論のあるところかもしれませんが、阪大文学研究科の院生時代にいろいろな国の留学生の方と交流をもった経験から、優秀な人が日本の学校に学ぶことは、その人の国籍や民族(や性別)を超えて、日本の教育環境にまた日本の将来にプラスになると私は考えています。誰かが日本のある事象について研究して、そして文系なので日本語で論文を書いて、日本のアカデミアのなかで発表する。それによってその人も研究キャリアを積みますが、日本の社会もその研究の恩恵を受けるのです。またその人と同僚として研究する日本の研究者も有形無形の恩恵を受けるのです。なので門戸は出来る限り開いたほうがいい、そう考えます。

だいぶ荒削りなんですが、いちどはことばにしておきたかったので、書きました。どうかな。

*1:まあ年に数回試験をしたっていいわけですが。