グッデイの翻訳インターンシップに参加しました

いつの話だよ と既にご存知の方はお思いでしょうが、ともかくもご報告。

株式会社グッデイが主催した「OpenOffice.org*1インターンシップ」に参加させていただきました。インターンシップは翻訳とQAこと品質管理(Quality Assurance)の二プログラムを提供していましたが、私が参加したのは翻訳のほう。

途中から無理にお願いして参加させていただいたことなどもあり、オブザーバーとしての参加でした。初回は OpenOffice.org だけでなくオープンソースやコミュニティ全般についてのセミナーもされていたようですが、ここはまだ参加していないときだったので私は分からない。ただ、参加者用メーリングリストを拝見する限りでは、情報量も多く、講師役のグッデイの担当の方々の説明もわかりやすく、いろいろとみなさん刺激を受けておられたようでした。

翻訳インターンシップは、グッデイの大槻さんが担当され、私のほか二人の方が正規のインターンとして参加されていました。少人数で家庭的な雰囲気のなかで訳語の選択などについてはシビアな議論が交わされるという、まあ、ここは自分のホームプロジェクトと同じだったかな :) とはいえ、オフィススイートの翻訳は初めてでもあり、また OpenOffice.org のばあいはしっかりした翻訳用スタイルマニュアルもあって、とりわけ最初のうちは朱をたくさん入れていただきました。

インターンシップの計画が発表されてから実施されるまでには、OpenOffice.org からのLibreOfficeの分岐や後者の支援団体である Document Foundation(TDF)の発足などあり、OpenOffice.org コミュニティにとっては激動の時期だったろうと思います。加えて――どこのコミュニティでもそうなのだろうとはおもいますが――日本語コミュニティに特有の問題もあり、その困難のなかで、しかし落ち着いて OpenOffice.org にかかわる翻訳の訓練を受けることができた、そのことに大槻さんをはじめグッデイのインターンシップ事務局のみなさまに感謝します。

インターンシップ最終日は3月12日で、大阪の梅田のグッデイに集まって実施されるはずでしたが、地震のことがあって、中止になりました。中止自体は残念なことですが、インターンシップを通じてご知遇を得た東北や関東の方がご無事だったことには慰められました。またOSC仙台やHack for Japanのレポートなどを通じて、東北にいられるみなさまのご活躍を知ることが出来たことも嬉しく思います。

原稿を書いたり、スライドを作ったりするうえで、オフィススイーツは欠かせません。自分の活動の中心はこれからも変わらずウィキメディア運動であるだろうと思いつつ、自由でオープンなオフィススイーツの恩恵を自分もまた受けていること、そのことには、開発をはじめ、バグの報告、インタフェースの翻訳、いろいろな方のご注力があることを忘れずにいたいと思います。

さて京都でやるセミナー*2のスライドを作らなきゃいけないったら。

*1:オープンソースのオフィス生産性スイートのひとつ。

*2:健康上の理由で中止しました。事前登録された方には改めてお詫び申しあげます。http://d.hatena.ne.jp/Britty/20110622/p1 もご参照下さい。