今年もOSC名古屋へ行ってきた・他

タイトルは釣りです。

関西ウィキメディアユーザ会として初出展(ブース展示&セミナー)したOSC名古屋2011(8月20日、於名古屋国際センター、主催:オープンソースカンファレンス実行委員会、企画運営:株式会社びぎねっと)は、参加者前年度比200人増の600人が参加(主催者速報値)と大盛況だったのですが、私は療養中ですし、発表者でもないので、きっと誰か他の人がレポートを書いてくれるはず。

というわけで以下が本題です。

イスラエル鉄道紀行*1

まずは記録から。キロ数は未調査。

イスラエル国
  • ナハリヤ=ベエルシェバ線:テルアヴィーヴ・ハ・ハガナー―アッコ*2
  • テルアヴィーヴ=エルサレム線:完乗
  • ナハリヤ=モディイン線:ベングリオン空港―アッコ*3
その他
  • カルメリット(@ハイファ):完乗
  • エリコのケーブルカー:完乗
メモなど

2011年8月現在イスラエル唯一の地下鉄であるカルメリットは全線均一料金で、片道12NIS。路線の両端であるパリ広場駅とガン・ハ・エム駅のみ、紙幣両替機がある。他駅の券売機ではあらかじめ小銭を用意するか、割増料金込みでクレジットカードを使う必要がある。各駅にセキュリティチェックの係員がいるが、金属探知機はない。ご利用は自己責任で。地下鉄といっているが、急勾配を走るためか、粘着力だけではなくケーブルを使っている様子。

なお駅と市街の間での移動だが、公共バスまたはタクシーに頼ることが多いだろう。公共バスは車掌なし、ワンマン、前乗り先払い、両替は運転手がしてくれる。市内は均一料金(エゲッドバスの場合、都市に関わらず6.40NIS)、長距離はそれぞれ異なる。乗車時にチケットが発行され、発行後2時間以内なら一度だけ乗り継ぎが可能である。路線によっては24時間運行しており大変に便利だが、ターミナルを除く各停留所ではセキュリティチェックがない。このため、インティファーダ全盛期には、たびたび自爆テロの標的となったと聞く。ご利用は自己責任で。

2010年8月18日現在では、エルサレムのトラムはまだ開業していない。観光省運営の旅行案内所では開業日は未定といっていた。ただし試験運転は平日はほぼ全日行われているようす。また毎週金曜日には一般人による試乗も可能とのこと(有償かどうかは未詳)。ていうか、到着初日にてっきりもう開業したもんだと思い込んで、試乗日逃してとてもくやしいです。

ベングリオン空港のセキュリティチェックが厳しいことは有名だが、鉄道駅でも基本はセキュリティチェックがある。そのなかでも西岸などに近い駅の場合、ほぼすべての荷物を開いて見せ、ひとつひとつの物品について説明するレベルの検査が行われる。下手な国際空港のセキュリティよりよほど厳しく、時間もかかるため、とりわけイスラエル南部での鉄道旅行は時間に余裕をもって行動するべきかと思う。

なお鉄道旅行を取り扱う本稿の話題からは外れるが、ベングリオン空港のチェックインはセキュリティチェックの後に行う。私の場合、ウィキマニア終了後やや日数があったこと、金属探知機にどうも服のファスナーがひっかかったことなどもあり、別室での身体検査などを経て、検査所用時間は1時間40分に達した。ガイドブックなどのいう「出発時刻3時間前に到着」は額面どおり受け取ったほうがよい。なおそのような状態なので、セキュリティチェック終了時に解放されたあとはチェックインカウンターは当然締め切られていたが、発券は問題なく行われた。

閑話休題

イスラエル国鉄の長距離路線を走っている列車のアコモデーションがなかなかよろしかった。リクライニング機能があるかどうかは確かめていないが、全車クロスシートは当然として、ボックス内に二等車でも全席ラップトップがおける幅の固定テーブルが付随してるのがすばらしい。ただし電源やWiFiは提供されていない。オランダ国鉄インターシティアコモデーションがわりと近い感じかなあ。なお近郊線についてはみていないので分からない。

名古屋

昨年から乗車キロがまったく増えなかった……。というか去年けっこう日程的に苦労して完乗した桜通線が延伸していましてね、いや、わかってたけどね。ええ。でもやっぱり、こう、乗り鉄としては挑戦状を叩きつけられてる気がする。

かわり、というわけでもないですが、JR東海のリニア・鉄道館に行ってきました。実はあまり期待せずむしろ義務感のような何かに動かされて行ったのですが、案外よかったです。照明の使い方など、格好よくみせるツボを心得ている気がします。そして展示品では、ホジ6005もいいんですが、マルスの実機があって、我々*4はむしろそこにあった説明ビデオに映るメインフレーム(HITEC. ウィキペディア日本語版の記事も参照)やその附属機器に興奮し、ビデオを2周見たあげくに昼食時もずっとその話で盛り上がっておりました。でもまあ、リニア・鉄道館のメインはホジ6005だよね。なお館名こそ鉄道館ですが、二階にはボンネットバスの展示もありました。

というわけで今年も名港線未乗どころか、未完乗区間が増えてしまったというありさまですが、それでもリニア・鉄道館は面白かったのでよかったです。捲土重来を期しつつ、日常へ戻るんだぞ。

Inspired by id:katamachi https://twitter.com/#!/katamachi/status/107584641795497986

*1:なお、往路がAMS経由だったため、スキポール―アムステルダム中央駅にも乗ることができた。

*2:ナハリヤ=アッコ間は30分あれば往復できたのですが、アッコ見学で半日使ったため遅い時刻になり、翌日が移動日でもあり、あまり無理をしたくなかったので残しました……。アッコは十字軍というかホスピタル騎士団(現マルタ騎士団)の遺構が残る街で、なかなかよろしうございました。世界遺産なんだっけか。

*3:テルアヴィーヴ・ハ・ハガナー以北はナハリヤ=ベエルシェバ線と同じ区間を走る。

*4:OSC名古屋参加者有志がびぎねっと鉄道部に引率されて行ったのですが、すでに金城ふ頭駅の構内を出る前に、いろいろなものにいろいろな人がそれぞれ群がってしまい、「この集団に団体行動は無理だわ」と宮原さんに宣告されました。そしてそれはまったく真実でした。宮原さんはさすがに人を見る眼がある。