ハンドルの由来とブログ名の由来

あなたのブログタイトルがどこでどう頑張っているのか次の5つを知っておいて損はない - ホームページを作る人のネタ帳によるとブログタイトルは大事らしい。

1)初戦は各ブログサイトのトップページ
あなたが初めてブログを書いた日から、からなずここでデビューします。
最初に『テスト投稿』と書いただけでもここでデビューしています。
このステージは、新着情報を表示するステージです。書いたら必ず表示されます。

あなたのブログタイトルがどこでどう頑張っているのか次の5つを知っておいて損はない - ホームページを作る人のネタ帳

はてなだと http://d.hatena.ne.jp の右側ですかね。あと、新着一覧ページが別にありますね。http://d.hatena.ne.jp/diarylistでもここ、エントリタイトルじゃなくてブログのメインタイトルしか表示されないのだよな。だめじゃん。ていうかもしかして「鰤端末鉄野菜 Brittys Wake」て、はてなダイアリートップだと、全部は表示されないんじゃないだろうか?(あとで試す)はやすぎてようわからんかった orz

読みを加えて長くなった長さのほうはともかく、せめて「なんて読むんですか?」と訊かれるようなブログタイトルはやめておいたほうがよかったように時に思います――少なくともあまり人には勧められない。欧文タイトルは読み方対策で付記しているのですが、表示されないのならかなり無意味ですね。このブログは最初、知人しか見ない・知人が見ても分からないような辺境的ななにかのつもりでしたので、そういう訳の分からなさをむしろ大事にしてみたのですが、今になってみると、その発想はどう見ても厨二病です、ありがとうございました。でも反省はしていない

ハンドルのほうも、ときたま由来はなんですかと訊かれます。説明が面倒なので「とくに意味はない」とごまかしてしまうことがままあるのですが、いちおう元ネタはあります。すまんす。直接はスプレイク・デイ=キャンプのファンタジー小説『妖精の王国』(妖精の王国 (ハヤカワ文庫 FT 20))に由来します。いま絶版になっているようですが、スペンサーの『妖精の女王』のパロディで、ユーモア・ファンタジーといったところです。その登場人物にブリトマート*1という女騎士がいまして、それにちなんだものです。Britomart だとちょっと長すぎるので、今風に縮めています。最初はたんに Britty だったのですが、使い始めたその日のうちに友人に「鰤端末ですね♪」(tty=端末。UNIX環境でないとこのギャグは通じなさそうだが)とエイリアスを付けられて、以来二重表記ということになっております。オフラインやコメント欄等のやりとりでは「鰤さん」と呼ばれることが多いような。*2

「鰤端末鉄野菜」の前半分は、なのでたんにハンドルを付けたものですが、「鉄野菜」の意味や読み方もときどき訊かれます。「徹夜祭なんでしょ?」というご質問が一番多くて、それはその通りなのですが、カトリックでいう徹夜祭(Vigil を現在このように訳す)とは直接関係はありません。むしろジョイスの『フェネガンズ・ウェイク』を古い訳で「…徹夜祭」としているのに倣って、その文脈ではこれはむしろ葬儀前の「通夜」の意味です。それだけではちと付き過ぎますので、ちとひねってみた次第(鰤とくれば鍋だよね、鍋といえば野菜だよねえ)。以前「Wake も同音異義語」というご指摘をあるブックマークコメントでいただきましたが、ご指摘の通りです。それは意識した上でタイトルを付けています。「徹夜祭」とするとその余の意味は消えてしまうので、いささか面白くないところではありますが。

そういう地口や駄洒落を詰め込んだブログタイトルですので、唯一絶対の正しい読み方があるわけではありません。鰤端末鉄野菜と書いて鰤端末鉄野菜と読む、読者のみなさまの数だけ読み方がある、そう思っています。実際、私が思いもかけなかった読み方を発見される方もいて、そういう片言半句でも自分の書いたものが他の方の読みで輻輳して広がるのをみることは、嬉しいものです。そんでも、「なんて読むんですか」「あれどういう意味ですか」とか訊かれると、めどいねんよ。*3

ブログタイトルを付けたときには料理話や旅話を書くつもりはあまりなかったのですが、続けているうちに地が出てきたのか、最近はそういう話を書くのも楽しんでいます。名が体を現すようになったというよりは、名前に影響されてるみたいな気もします。

スペンサーのほうではブリトマートは求婚者を探しに国から出てきたという設定で、冒険の末にアーティガルというぴったりの相手にめぐり合うのですが、さてこちらはどうなりますか。ともあれ、そういうわけで小生もいい人募集中です。

*1:スペンサー自身はこれをギリシア神話から取ったようであります。借りたのは名前だけで、古典古代から引き継いでいる要素はほとんどないみたいですが。

*2:って自分が他人様のコメント欄でサインがわりにそう書いてるのか。

*3:分かる人は逆に一発で分かるらしい。デムパはデムパの心を知るというところか。