ハリストス生まる

YouTubeから。サンフランシスコのロシア系正教会大聖堂(OCA? それとも ROCOR?)で今年のクリスマス――ということは1月7日に録画したものだとか。流れる聖歌の節回しにききおぼえがあるのでたしかにロシア正教会の流れを汲むところであると分かる。日本の正教会はロシアから伝来した教会音楽をかなり忠実に守っているので、それでメロディが同じなのだ。ギリシア系の教会だとビザンチン聖歌なので、メロディが全然違う。詞は一緒なのですが。ここで歌われている聖歌も詞は8世紀ごろに書かれたものだそうです。

ハリストス、我が神よ、爾の降誕は世界に知恵の光を照らせり、これによりて星に務むる者は星に教えられて、爾、義の日を拝み、爾、上よりの東をさとれり。主よ、光栄は爾に帰す。

「主の降誕祭・讃詞」『正教会を紹介するページ』

今、童貞女*1は永在の主を生み、地はのせ難き者に洞を献ず、天の使いは牧者と共にほめ歌い、博士は星に従って旅す。蓋、我等のために永久の神は嬰児として生まれ給えり。

「主の降誕祭・小讃詞」『正教会を紹介するページ』

キリスト教に詳しい方ほど、上の聖歌を見ておやと思われたかもしれません。西方教会と違い、東方教会のクリスマスは羊飼いの礼拝と三博士の礼拝を同時に記憶します。1月6日(ユリウス暦を使う教会では、ただいまは1月19日)はテオファニー(神現祭)といい、三博士礼拝ではなくハリストスの洗礼を記憶します。洗礼祭は西方教会では1月7日なんでしたっけか。

ハリストス生まる! 崇めほめよ!

*1:歌うときは「いましょじょ(処女)は」といっていた記憶があります。